大きく息を吸おうとしても、途中で引っかかる。胸のあたりで止まってしまって、そこから先に入っていかない。
気づくと、ため息ばかりついている。
肩に力が入ったまま、一日が終わる。
病院で検査を受けても「異常なし」。それでも、息がしづらい感じは毎日続いている。逗子・葉山・横須賀エリアでカイロプラクティックのオフィスを開いている中で、こうしたお話をよく伺います。
呼吸は、一日に二万回以上くり返している動きです。その一回一回が浅いままだと、身体は休むきっかけをつかみそこねます。けれど「息が浅い」ことは、まわりの人からは見えません。痛みのようにはっきりした形もないので、ご自分でも「気のせいかもしれない」と思ってこられた方が少なくありません。

こんなことはありませんか
- 大きく息を吸おうとすると、途中でつかえる感じがする
- ため息が増えた、と自分でも思う
- 気づくと、しばらく呼吸を止めている
- 息を吸っても、お腹のほうまで入っていかない
- 肩や首がいつも力んでいて、抜き方がわからない
- 猫背・巻き肩を指摘されたことがある
- 人混みや会議中に、息苦しさを感じることがある
- 寝つきが悪い、朝すっきり起きられない
- 病院の検査では「異常なし」と言われた
いくつか当てはまる方は、呼吸そのものよりも、呼吸を支えている身体の動きのほうに目を向けてみる価値があります。
まず、医療機関での受診を大切にしています
息苦しさは、身体が出しているサインの中でも、急ぐべきものが含まれる症状です。次のような場合は、カイロプラクティックよりも先に医療機関へご相談ください。
- 突然の強い息苦しさ、胸の痛み、冷や汗、片脚のむくみや痛みを伴う — ためらわずに救急要請を
- 以前より明らかに息切れしやすい、横になると苦しい、足がむくむ — 循環器内科へ
- 咳や痰が続く、息をするとゼーゼー・ヒューヒュー鳴る — 呼吸器内科へ
- 強いだるさ、動悸、立ちくらみを伴う — 貧血や甲状腺の可能性があり、内科へ
- 突然の強い不安とともに息が吸えなくなる発作がくり返す — 心療内科・精神科へ
カイロプラクティックは医業ではなく、診断や治療を行うものではありません。まず医療機関で身体の状態を確かめていただくことを、いつもお願いしています。そのうえで「検査では異常がなかった」という方に、身体の使われ方という別の角度からお役に立てることがあります。
検査で「異常なし」でも、息がしづらいのはなぜでしょう
呼吸は、肺だけの仕事ではありません
肋骨は左右あわせて十二対あり、そのすべてが背骨と関節でつながっています。息を吸うと、この関節がひとつずつ動いて胸郭が広がり、背骨がしなり、横隔膜が下がって、骨盤の底までがゆるやかに連動します。つまり呼吸は、背骨・肋骨・首・骨盤までが参加する、全身の動きです。
動きの少ない場所があると、呼吸は自然と浅くなります
デスクワークで背中が丸まったまま数時間。スマートフォンをのぞき込む首。抱っこで前かがみになる肩。緊張が続いて、力を抜くタイミングがないまま過ぎる一日。こうした時間が重なると、胸郭は「あまり広がらない状態」を標準として覚えていきます。
広がりにくくなった胸郭で必要な空気を取り込むために、身体は回数でおぎなおうとします。一回が浅く、そのぶん速い呼吸です。「吸えていない感じ」の正体は、肺の力ではなく、胸まわりが動ける幅のほうにあることが少なくありません。
浅い呼吸は、身体を休ませにくくします
浅く速い呼吸は、身体にとっては「まだ動いている最中」の合図です。反対に、深くゆっくりした呼吸、とくに長く吐く時間は、休息のほうへ舵を切る合図になります。息が浅い状態が続くと、身体は一日じゅう活動モードのまま、切り替えるきっかけを失います。
眠りが浅い、朝がいちばんつらい、肩の力が抜けない、気持ちが休まらない。呼吸の浅さと並んでよく伺うこれらのお話は、別々の不調というより、ひとつづきの状態として見たほうが説明がつくことがあります。
「休めない身体」に現れているもの
息が浅いことを人に話す機会は、ほとんどありません。腰が痛い、肩が凝ったとは言えても、「なんとなく息が吸いにくい」は言葉になりにくく、言ったところで伝わりにくいからです。
そして、こうしたご相談をくださる方は、たいてい「がんばれてしまう」方です。仕事も家のことも回してこられた。動けないわけではない。だから優先順位が下がって、何年もそのままになっている。
呼吸に現れているのは、身体からのお便りだと私たちは考えています。まだ痛みという形にはなっていないけれど、休むための機能が使いにくくなっていますよ、という知らせです。読み落とさずに受け取れれば、それは早いお便りです。
カイロプラクティックにできること
カイロプラクティックがなくても、皆さんが元気でいられると思います。カイロプラクティックは、その質を高める提案をしています。
当院はカイロプラクティックの中でも「BGIアプローチ」を用い、身体をひとつながりの構造としてとらえて背骨や骨盤を調整し、本来の回復力を引き出すことをサポートします。これによって、変化しやすい身体でいることになります。
呼吸というテーマでいえば、私たちが見ているのは肺ではなく、胸郭が動ける幅です。背骨のどこがしなっていないのか、どの肋骨の関節が参加していないのか、骨盤や首がその動きをどう邪魔しているのか。ひとつながりで見ていくと、息の入りにくさが胸の外側から説明できることがよくあります。
呼吸が変わると、身体の内側でも変化に気づく方がいらっしゃいます
胸郭が動けるようになると、その動きは胸の中だけで終わりません。横隔膜は息を吸うたびに下がり、吐くたびに戻ります。そのすぐ下には内臓があり、呼吸は一日じゅう、身体の内側を静かに動かし続けている運動でもあります。
BGIアプローチでは、身体をひとつながりの構造として見ていきます。背骨や骨盤を調整することで呼吸の入り方が変わると、そこから内臓との連携の仕方まで変わっていくことがあります。実際に、代謝の変わり方やお通じの変化として、ご自分の身体が動きはじめたことに気づかれる方が少なくありません。
施術で何かを足したわけではありません。もともと持っている力が働きやすくなった、という順序です。「アナタのチカラ」という院の名前は、そこから来ています。
感じ方や経過には個人差があります。
この院で、いちばん多く聞く変化です
肩こりや腰の重さは、どこのオフィスでも語られる言葉です。けれど当院に寄せていただくお声の中で特徴的なのは、皆さんがご自分の言葉で「呼吸」に触れてくださることです。
- 「施術後はぐっすり眠れたあとのように呼吸が楽になります」
- 「呼吸がきちんと深くまで入るようになり、とても快適になりました」
- 「以前他の整体で呼吸が浅いといわれていたのが改善された気がします」
いずれもクライアントさんご本人の言葉です。感じ方や経過には個人差があり、同じ変化をお約束するものではありません。
呼吸の深さと並んで、よく伺うのが「力が抜けた」「ほっとした」という感覚です。身体がやわらかくなったとおっしゃる方もいれば、気持ちのほうがゆるんだ、という言い方をされる方もいらっしゃいます。心と身体は別々に動いているわけではないので、どちらが先ということもないのだと思います。
安堵感、と呼ぶのがいちばん近いかもしれません。何かが劇的に変わるというより、張りつめていたものが少しゆるむ。比較的、そうした体験をされているようです。
もうひとつ、よく伺うのが「なんだかよくわからないけど、深くて心地いい」という言い方です。数字や検査値にはならない感覚ですが、身体が休むほうへ切り替わったときに出てくる言葉なのだと思っています。
ご自宅でできること
オフィスに来ていただく日以外の時間のほうが、圧倒的に長いです。次のようなことを、無理のない範囲で試してみてください。
- 吐く時間を、吸う時間より長くする — 四つ数えて吸い、六つ数えて吐く。回数より、長く吐けているかどうかを目安に
- 肋骨に手を当てる — 両手を脇腹の少し上に当て、息を吸ったときに手が横に押し広げられるかを確かめる。動きの小さい側がわかります
- 座り方を変える — 骨盤を立てて座り直すだけで、胸郭が広がれる余白が変わります
- 一時間に一度、立ち上がる — 同じ姿勢の連続時間を切ることが、時間の長さより効きます
- 湯船につかる — 水圧と温度は、力の抜き方を思い出すのに向いています
どれも即効を狙うものではありません。「浅い呼吸を標準として覚えた身体」に、別の選択肢を思い出してもらうための時間だと考えてください。
実際のクライアントさんの物語
短い言葉では伝えきれないので、お一人おひとりの経過を、ご本人の言葉とともにご紹介しています。
- 【胸郭出口症候群・腰椎ヘルニア・不眠】50代/デスクワークの方の記録
- 痛みがなくても、心と身体は変わり続ける——Tさんの2ヶ月(呼吸の変化についても語られています)
- 【眠れない・不眠】30代/デスクワークの方の記録
- 5年間続いためまいと、身体が本来持っているチカラ — Hさんの記録
- お客様の声・口コミ
感じ方や経過には個人差があります。気になる症状は、医療機関の受診と併せてご相談ください。
よくあるご質問
Q. 痛みがあるわけではないのですが、行ってもいいですか
もちろんです。「息が浅い気がする」だけでお越しになる方もいらっしゃいます。そして実際に胸郭の動きを確認すると、ご本人の感覚どおり、ほとんど動いていないことがほとんどです。ご自分の感覚は、たいてい正確です。
ただ、その差にご本人がはっきり気づかれるのは、たいてい受けたあとです。それまで何を普通だと思っていたのかが、比べてはじめてわかります。痛みという形になる前の段階でご相談いただけるほうが、身体にとっては楽な道のりになることが多いです。
Q. どのくらいで変化を感じますか
その日のうちに呼吸の入り方が変わったとおっしゃる方もいれば、何度か重ねるうちに気づく方もいらっしゃいます。浅い呼吸が身体の標準になっていた年数によっても違うため、一律にはお答えできません。初回のコンサルテーションで、いまの状態と見通しをお話しします。
Q. 施術は痛いですか
脊椎のアジャストメントでは、しっかりとした圧をかけることもあります。痛かったり苦しかったりするものではありません。音が鳴ることもありますが、苦手な方には別の方法もありますので、遠慮なくお伝えください。カイロプラクティックテーブルの上で、施術中に眠ってしまう方も多く、リラックスして受けていただけます。
Q. 妊娠中や産後でも受けられますか
はい。妊娠中は身体の前側が引き伸ばされ、胸郭の動き方も変わります。産後は抱っこの姿勢が続きます。どちらも呼吸が浅くなりやすい時期です。その時期の身体に合わせて方法を変えて行いますので、ご予約時にお知らせください。妊婦健診・通院は継続してください。
Q. 逗子の近くではないのですが、通えますか
京急逗子・葉山駅 北口から徒歩1分、JR逗子駅から徒歩5分です。葉山・鎌倉・横須賀・藤沢エリアのほか、片道二時間ほどかけて都内から通ってくださる方もいらっしゃいます。完全予約制で、カイロプラクター歴13年の女性カイロプラクターが一人で担当しています。
息が浅いまま、当たり前にしないでください
「息が吸いにくい」は、検査に出ないぶん、ご自分の中で片づけてしまいやすい不調です。でも、一日二万回くり返している動きが浅いままだということは、身体にとって小さな話ではありません。
まずは初回のコンサルテーションで、いまの胸郭がどれくらい動けているのかを一緒に確認するところから始めましょう。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療を行うものではありません。息苦しさが強い場合、急に現れた場合、胸の痛みや動悸を伴う場合は、まず医療機関を受診してください。感じ方や経過には個人差があります。
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